教員紹介

栄養学部教員コラム vol.9

2009.04.02 管理栄養学科 松崎政三

嗜好品の上手な利用でストレス解消

私たちはストレスの多い社会に生きています。
ストレスは、能力を引き出す原動力でもありますが、
一方では体がむしばまれる引き金にもなっていきます。

今日、生活習慣病といわれるさまざまな病気が発生しており、
多くの場合、このストレスが原因となっています。
ストレス解消のための方法には健康な身体を維持するために
栄養素の十分な補給はいうまでもありませんが、
そのほかにもストレス解消の方法として、たとえば、
週1回のゴルフや夏休みの旅行など、多くの人が行っています。
しかし、毎日の生活のなかでストレス解消の方法をもち、
常に気分転換を図ることも大切になります。
音楽、アロマテラピー、嗜好品の利用などもその一つの方法となります。

そこで今回は、嗜好品の利用によるストレス解消について取り上げてみます。

 

 

◆コーヒー◆
コーヒーは、嗜好品として最も好まれています。
コーヒーにはカフェインが含まれているので、
脳や筋肉を刺激して、眠気を覚ましてくれます。
報告によると、コーヒーを飲むと右脳の血流量が増え、脳の働きが活発になり、
また、デスクワークなどで心が消耗したり、精神的に疲れたとき、
コーヒーを飲むと気分がすっきりすることなどが確認されています。

 

 

◆ハーブティー◆
ハーブとは、ヨーロッパで古い時代から、薬用、料理の香りづけ、
お茶、芳香剤などの目的で利用されてきた香草のことです。
ローズマリー、タイムやセージをはじめ、ハーブティーはどれも、独特のよい香りがします。
この香りの正体は、それぞれの葉に含まれる精油で脳に作用し、
覚醒、興奮、鎮静など、さまざまな作用をもっています。
リラックスできたり、気分を引き締めたりする、
自分に合ったハーブティーを見つけておき、日常の嗜好品として活用するとよいでしょう。

 

 

◆緑茶、紅茶、中国茶◆
これらの葉は、いずれもお茶の木からとれた葉を加工してつくられています。
元の原料は同じですが、加工方法によって3種類に分類されます。
お茶が貴重品だった時代、中国や日本ではお茶は漢方の一種でした。
お茶にはカフェインやタンニンが含まれて脳を覚醒させるとともに、
気分をリラックスさせてくれます。
また、お茶には抗菌作用など、さまざまな作用が確認されています。
朝10時や午後3時の休憩時間、お茶とお菓子の組み合わせは、
コーヒーとはまた違った味わいがあり、心を和ませてくれます。

 

 

※注意したいこと
ハーブには薬理効果をもったものがあり、
生活習慣病などで病院より薬が処方されている場合、
薬理効果が増強されたり、減弱されたりすることがあります。
薬理効果を期待してハーブを利用するときには、
担当医にご相談してからの利用をすすめます。

以上、嗜好品について述べました。
好きな飲み物でストレスの無い生活を送ってください。

 

 

(嗜好品を利用して気分転換を図る松崎研究室の学生たち)

 

 

松崎 政三(健康栄養学科)

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