栄養学部教員コラム vol.5
2008.12.11 管理栄養学科 寺本 あい
関東学院大学で受け持った最初の卒研生のテーマは、
保育所給食におけるアレルギー対応食の献立開発でした。
乳幼児期に発症する食物アレルギーは
適切な診断と治療、特に適切な食事対応をすれば、
ほとんどが小学校入学頃には食事制限が必要ない程度に
よくなるといわれています。
つまり、保育所での食事内容はとても重要となります。
子供の場合、アレルゲンとなる食品の除去によって
栄養素の不足が起こると
成長に大きな問題を残すことになります。
また、心のケアの面からは料理の見た目にも心配りが必要で、
他のお友達と同じようにしてあげたいものです。
もちろん、おいしさも重要です。
アレルギーがあり食べられない食品があっても、
心も体も満たされる食事を提供することは
“食育”にとってもとても大切です。
だからこそ、管理栄養士の幅広い知識が求められる分野だと思います。
この写真は卒研生が考えた献立です。
一方は普通食、他方は卵除去のアレルギー対応食です。
どちらがどちらか分かりますか?
どちらもおいしそうでしょう?!
寺本あい(健康栄養学科)