栄養学部教員コラム vol.31
2010.12.02 管理栄養学科 山田 哲雄
健康・体力づくりのためには、適切な栄養と運動の両方が欠かせません。運動の効果をより大きなものにする方策として、運動時の食事の工夫を挙げることができます。その際にしばしば取り上げられるのがサプリメントの摂取なのですが、毎日の食事にひと工夫を加えることが先決問題です。中には、普段の食事が無茶苦茶なのにサプリメントを摂取して、したり顔の競技者もいるようですが、これなど本末転倒もいいところです。
私たちの研究室の今年の4年生は、運動トレーニング時の食事で栄養価の高い牛乳を積極的に摂取する代謝・出納実験を実施し、たんぱく質、カルシウム・マグネシウム、ビタミンB2の栄養状態や貧血などの問題について検討しました。比較の基準となる対照実験は、主食と副食を満遍なく増やすいわゆるバランスのよい食事です。結構ポジティブな結果も出ているようなので、興味のある方は12月5日(日)開催の健康栄養学科卒業研究発表会にご来場ください。写真は、2010年度の卒研メンバーです。
山田 哲雄(健康栄養学科)