栄養学部教員コラム vol.52
2012.06.28 管理栄養学科 倉沢 新一
一年生の春学期に「教養ゼミナール」という授業があります。この授業は、一年生全員を対象に、十人ほどのクラスに分け専任の教員がそれぞれのクラスを担当しています。私も1つのクラスを担当しています。そのクラスでは、いろいろな社会問題をテーマにしてディスカッションをしています。現在のテーマは、「最近、原子力発電の再稼働の是非が話題になっていまが、あなたは、原子力発電の再稼働に賛成ですか反対ですか。その理由は何ですか。」というものです。
学生の意見は様々です。なかには、前回の授業の時とは違う意見となったり、時によってはディスカッションの途中で、意見を変えることもあります。これは当然のことで、世の中には絶対正しいという単純なテーマはまれで、多くの場合は、複数の意見にそれぞれ論拠があります。大学では、自分の論拠を理論的に説明でき、他人の論拠を尊重する態度を身につけることも重要な教育の目的です。是非、近い将来「教養ゼミナール」の授業で、その時の社会問題をテーマにして私とディスカッションしましょう。
ディスカッションのための資料の一部 | |
新聞:朝日新聞2012年5月29日 朝刊 | 表:「エネルギー論争の盲点」 石井 彰著 NHK出版 |
倉沢 新一(健康栄養学科)