卒論研究で溶けないアイスクリームを開発

アイスクリームは多くの人々が好むデザートです。しかし、医療・介護施設や保育園、小学校などの集団の人々を対象とする給食施設では食事の提供に時間がかかり、解けてしまうために全員に提供することが難しい食品でもあります。要望の強いこうした施設でもアイスクリームの滑らかな食感を持ったゼザートが提供できないかと考え、卒論のテーマとして研究開発する事としました。試行錯誤の結果、なんとかアイスクリームと同じ食感と風味を持った「解けないアイス風デザート」が完成致しました。この商品は冷凍庫から取り出し常温（20〜25℃）でも1時間程度（配膳からの食事時間を考えて解けない時間を設定しました）溶けない（ゼリーのような凝集性、硬度はありませんので圧力を加えれば崩れます）デザートです。しかし、アイスクリームの食感を楽しみ、美味しくいただくためには冷たいうちに召し上がることをお勧めしています。9月にある食品メーカーから発売されますと、食品業界の新聞等に取り上げられ大変な話題になっています。現在、引き続き卒論のテーマとして肝臓病の患者さんを対象にアミノ酸入りのアイスクリームの開発に取り組んでおります。難しい挑戦ですが学生は頑張っています。卒論発表までには製品としたいと考えております。

松崎　政三（健康栄養学科）