栄養学部教員コラム vol.110
2016.11.17 管理栄養学科 高橋 史江
皆様こんにちは。約1年ぶりにコラムを担当させていただきます。
さて前回は、昨年の9月に厚生労働省(厚労省)から発表されました『日本人の長寿を支える「健康な食事」の普及について』を紹介させていただきました。ご興味をお持ちいただけましたでしょうか?
今回は、今年3月に厚労省から発表された「第3次食育推進基本計画」について、少しだけ紹介をさせていただきたいと思います。
因みに、食育推進基本計画は平成18年度から平成22年度まで、第2次食育推進基本計画は平成23年度から平成27年度まで使われていました。そして、第3次食育推進基本計画は平成28年度から平成32年度までの5年間にわたって使われる予定です。
今回の計画では、
1 若い世代を中心とした食育の推進
2 多様な暮らしに対応した食育の推進(新)
3 健康寿命の延伸につながる食育の推進
4 食の循環や環境を意識した食育の推進(新)
5 食文化の継承に向けた食育の推進(新)
の5つを重点課題として取り上げています。
1では若い世代自身が取り組む食育の推進、次世代に伝えつなげる食育の推進、2では様々な家族の状況や生活の多様化に対応し、子供や高齢者を含む全ての国民が健全で充実した食生活を実現できるような食体験や共食の機会の提供、3では健康づくりや生活習慣病の予防のための減塩等及びメタボリックシンドローム、肥満・やせ、低栄養の予防などの推進、4では食の生産から消費までの食の循環の理解、食品ロスの削減等の推進、5和食、郷土料理、伝統食材、食事の作法など伝統的な食文化への理解等の推進を掲げています(詳細は、以下の図をご覧ください)。
また、取組の視点として、①子供から高齢者まで生涯を通じた取組を推進、②国、地方公共団体、教育関係者、農林漁業者、食品関連事業者、ボランティアなどが主体的かつ多様に連携・協働しながら取組を推進、としています。
ご興味をお持ちくださった方は、是非、厚労省または農水省のホームページをご覧ください。
なお「第3次食育推進基本計画」啓発リーフレットは、農水省のホームページ(http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/dai3_kihon_keikaku.html)よりダウンロードすることができます。
きっと、食育についての新たな見識が得られると思います。
高橋 史江(管理栄養学科)