教員紹介

栄養学部教員コラム vol.41

2011.09.15 管理栄養学科 松崎 政三

食と生活習慣〜健康のための運動〜

健康を考えるうえで、食事と運動はどちらも不可欠なものです。そこで今回は、健康維持のための運動としてストレッチングについてお話しします。
ストレッチングとは、筋力を伸ばすことで、動的ストレッチングと静的ストレッチングに分けられます。動的ストレッチングは、他人の力あるいは自分の反動を使って、体を強く曲げたり伸ばしたりして、筋力を動かそうとする方法です。収縮を起こすような伸展反応があり、実際に筋肉が伸びている時間は短く、筋肉をやわらかくする効果はあまりありません。また、筋肉が限度以上に引き伸ばされると、障害の原因となる場合もあります。
一方、静的ストレッチングは、筋肉自体の持つ弾力性を利用して、自ら筋肉を伸ばし、反動はつけません。伸展反射を起こさず、筋肉が伸びる時間は長く、かつ筋肉をやわらかくする効果も大きくなります。

 

①ストレッチングの効果
筋肉を伸ばすことで、筋肉の緊張をやわらげ、動きの範囲を広げ、神経・筋回路を刺激して運動の準備状態をつくるもの。スポーツの前にストレッチングを行うことで、筋肉の血流を改善して筋肉の温度を上げ、関節や脊髄の動きをよくし、運動能力を発揮しやすい状態をつくります。
運動後のストレッチングは、血流を改善して、運動によって筋肉内に蓄積した代謝産物を除去し、疲労回復を促す効果があります。

 

②ストレッチングの方法
伸ばそうとする筋肉を意識して筋肉に張りが感じられるまでゆっくりと伸ばし、気持ちよく感じられる範囲で伸展を止め、10〜30秒間保ちます。
楽な伸展の後、ゆっくりと発展的な伸展に移り、10〜30秒間保持し、楽な伸展よりも筋肉を大きく伸ばし、多少筋肉の張りも強く感じられるようにします。ただし、決して反動はつけないでください。

 

 

 

 

松崎 政三(健康栄養学科)

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