栄養学部教員コラム vol.44
2011.12.08 管理栄養学科 吉田 博
先月、13名のゼミ生諸君とともに、ミャンマー農業・灌漑省でセミナーを行いました。農業省から「雇用対策ならびに麻薬撲滅代替作物」の提案要請を受け、今回でこのセミナーも6回目になります。
日本ではミャンマーは怖い国というイメージがありますが、社会的に病む現在の日本が勉強に出かけた方がよいと思えるほどにミャンマーは健全さに溢れています。
ミャンマーは天然資源が豊富で、森林資源も無尽蔵と思えるほどに豊富です。これらの樹木を有効活用して熱帯のミャンマーの地にキノコの栽培法を確立することがセミナーの目的です。
(ピンウールインでのセミナー風景) | (昨年提案したシイタケの原木栽培法) |
しかし、このセミナーの本当の目的は、「教わる」ことのみを学問と考えている学生諸君が、極貧国のミャンマーの人々の目線に立ち、「教える」という行為を通し、発展途上国の現状を知り、世界観を養うことにあります。
(歓迎鍋パーティー) | (イチエモン農場でトロピカルフルーツの苗を植えました) |
セミナーで、懸命に「教える」学生諸君の姿を見ていると、「日本の将来はまだまだ大丈夫」だと実感しました。
教員冥利に尽きる豊かな時間を体験させてもらいました。
(ヤンゴン農業試験場で分離菌をアキュラリア樹木に植菌) | (セミナーが無事に終了しました) |
吉田 博(健康栄養学科)