教員紹介

中村 優

担当科目

食品学II、食品学実験I、食品機能論、食品の官能評価・鑑別II

氏 名 中村 優(ナカムラ ユウ)
所 属 管理栄養学科
職 名 講師
専攻分野 食品化学
最終学歴 東京農業大学大学院 農学研究科博士後期課程修了 博士(農芸化学)
学部担当科目 食品学II、食品学実験I、食品機能論、食品の官能評価・鑑別II
長期研究テーマ
  • ① ジャガイモの細胞分離性(煮崩れ)に対する内在酵素の作用について
  • ② エミュー卵の加工特性の解明
長期研究テーマ
内容
  • ① ジャガイモの細胞分離性(煮崩れ)の度合は、主成分であるデンプンの蓄積度すなわち比重によって異なり、高比重ジャガイモは低比重に比べて細胞間の結着力が弱く、粉質的性状を示すことから、比重がジャガイモの細胞分離性に大きく影響することが経験的に知られている。
    これまでに、ジャガイモの細胞分離の要因について調べたところ、ジャガイモの細胞分離は加熱処理過程において細胞間結着物質・ペクチンがペクチン分解酵素・ポリガラクチュロナーゼ(PG)の作用により分解され、細胞間の結着力が低下することで引き起こされる現象であり、高比重ジャガイモほど高いPG活性量を示すことを明らかにしている。現在、PGの詳細な作用メカニズムを解明するための研究を進めている。
  • ② 鶏卵は幅広い用途で食品加工等に利用されているが、発症頼度が高いアレルゲン食品であることから、鶏卵の低アレルゲン化および鶏卵に代わる卵の利用研究は重要である。その中で、オーストラリア原産の走鳥類であるエミューの卵のアレルゲン性は、鶏卵よりも低いことが示唆されているが、エミュー卵の加工特性については不明な点が多い。そこで現在、エミュー卵に含まれるタンパク質と加工特性との関連性を調べると共に、製菓への利用性について検討している。
主要業績
  • 1. Prification and Charactarization of α-amylase from Potato Tuber,Food Preservation Science.36巻6号,p271~p276(2010)
  • 2. ジャガイモの加工性に対する内在ペクチンエステラーゼの作用について,日本食品保蔵科学会誌 37巻1号,p9~p16(2011)
  • 3. 二次元電気泳動によるエミュー卵白タンパク質の解析,日本食品保蔵科学会誌 37巻6号(2011)
  • 4. エミュー卵白の起泡性に対するオボムチンの影響,日本食品保蔵科学会誌 38巻2号,p79~p83(2012)
  • 5. ジャガイモの品種および比重による加工特性の差異に関する酵素化学的研究(総説) ,日本食品保蔵科学会誌41巻1号,p25-p28(2015)
ゼミの内容 以下のテーマを軸として研究を進めています。
(1)ジャガイモの加工特性および貯蔵に関する研究
(2)畜産食品(卵、チーズなど)の機能性解析と新規畜産加工品の開発

各自が選択したテーマについて、教員と学生が協力しながら研究を進めることにより、専門的知識と技術を身に着けることを目的としています。
また、講義、実習等で習った幅広い教養を基に、新しい知恵を生み出すための応用力を身に付けます。
受験生へ
メッセージ
大学は、自分の夢を叶えるために必要な専門的な知識と、幅広い教養を身に付けることができる場所です。また、将来の夢がはっきりと決まっていなくても、「こんな勉強がしたい」「~に興味がある」などでも、ある程度の方向性が定まっていれば、大学で学び、様々な知識を得ていくうちに、夢が見つかることもあります。大学で自分の夢を見つけることも良いのではないでしょうか。

同時に、大学は全国から同じ夢を持った人が集まるため、たくさんの人との出会いが生まれる場所でもあります。授業、ゼミ、部活やサークルなどの課外活動を通じて、是非たくさんの友達を作ってください。

高校でも多くの幅広い内容を勉強すると思いますが、大学では「点」と「点」が繋がって「線」になるように、知識と知識を結びつけることができる創造性と応用力を身に付けることが大切です。「自分を研く努力」と「社会へ出る準備」をしながら、学ぶ楽しさを体験してほしいと思います。
是非、一緒に関東学院大学で学びましょう!
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