教員紹介

栄養学部教員コラム vol.155

2020.10.16 管理栄養学科 山岸 博之

AX

新聞紙上では、「AI」フィーバーが落ち着き「リモート」と「 DX(デジタルトランスフォーメーション)」が台頭して来た。テレビCMでも、このDXを「デラックス」と勘違いしている上司を元SMAPの稲垣氏が演じており、親近感を覚える。スマホやPCのOSの進化は凄まじく、およそ5年間授業に使った愛用のタブレットは、いつの間にかOSのアップデートに対応できず、クラウドに保存したデータへのアクセスが不可能となり、すっかりガラパゴス化してしまった。仕方なく春休みに新型のタブレットと専用電子ペンを購入したので、快適な環境で春学期のデビュー戦を迎えるはずだったが、世界はコロナで大騒ぎとなった。

 

デビュー戦が延期となり、新型タブレットはほぼオブジェと化していたが、試しに読み込んだ資料に専用電子ペンで書き込むと、予想以上に心地よい。まさに「加筆」はタブレットならではの機能で、それまでの「紙」媒体の資料に「ペン」でメモするアナログ作業に革命をもたらした。中でも、リモート授業の課題を採点する作業に威力を発揮した。web上に提出された課題をダウンロードすると、紙とペンに変身した新型タブレットと専用電子ペンが「紙」と「トナー」を節約してくれる。図らずもペーパーレスに貢献したことで、プチ SDGs感も得られてさらに心地よい。

 

気がつけば秋学期に向けて三冊目のバレット・ジャーナル(BJ)用ノートを購入するタイミングがやって来た。BJは昨年の教員コラムで紹介したが、既製品の手帳の使い勝手の悪さを解消するために、手書きのカレンダーなどでスケジュールを管理する手帳の利用法だ。例えば、11月に控えた卒業研究発表会に向けての実験計画などを個別プロジェクトとして管理するなど、記録と記憶を整理するために試行錯誤しながら利便性の向上を追求している。しかし、BJにおすすめとされるノートは、私にとって1年間の利用には少なく、半年間では使い切れず、そのボリュームが購入を躊躇させる。そこで 新型タブレットと手書きノートアプリに専用電子ペンを使ってスケジュールを管理すれば、時流にのった DX と閃いた。電子版BJだ。さっそく「手書きの文字も認識、検索出来る」が謳い文句のノートアプリを試してみた・・・・・・思わず言葉を失った。どうやら私は文字ではなく線の塊を描いているらしい。一部のアルファベットを除き、文字と認識してもらえない。ガラパゴスに閉じ込められた私は、素直に三冊目のノートを購入した。そして半年でノートを使い切る様にBJをDX(デラックス)版に進化させる、AX(アナログトランスフォーメーション:勝手な造語)が課題となった。

 

写真は購入したダブレットと手帳

 

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