人間環境学部 健康栄養学科4年
静岡県 藤枝東高等学校出身
※2014年4月取材
母がパン教室を主宰、兄がダイニングバーを経営という家庭環境が、吉田憲央さんに管理栄養士への道を選ばせた大きな要因ですが、それだけではないようです。
「たとえ職業にしなくても、食の知識は生きる上で重要です」、と言い切ります。
卒業製作では、アレルゲンフリー(アレルギーを引き起こす成分を含まないこと)のコロッケやアイスクリーム、ヨーグルトやチーズを研究。大学院に進んだら、アミノ酸やたんぱく質の研究を志望。生活習慣病の予防に役立つ食品の開発に携わりたいと意欲を強くしています。「食は美味しいだけでなく、機能性も重要です。美味しくて健康に役立つ食品が求められていると思います」、と語る顔に明るい希望が浮かんでいました。
食と健康への関心が増す昨今、栄養士の必要性が社会でより認められ、「貢献できる分野が広がってきました」と。
3年次の栄養士実力認定試験で全国5位を獲得、既に食生活アドバイザーの資格も取得し、今は管理栄養士の国家試験の準備をしています。
「和食だけではなくいろいろな国の料理を研究したうえで、広い視野で食品開発に携わりたい」。その言葉にも自信が溢れていました。
人間環境学部 健康栄養学科2年
神奈川県 横浜平沼高等学校出身
※2014年5月取材
健康栄養学科に入学してもっとも驚いたのは、実験や実習、テストの多さと課題の難しさ。金詩園さんの本音です。 「一学年110名が二つのクラスに分かれているけれど、一緒に過ごす時間が長いだけ一体感があって仲良くなれます」。
好奇心が旺盛な金さんは、サークル活動にも積極的に参加しています。学部を越えて学生が集まるサークル「Two Live」では、先進国と貧しい国の食の不均衡を是正するプロジェクトで、貧困に苦しむ国の子供の給食1食20円分を学食の特定の献立の売り上げから寄付する活動をしています。メニュー開発や学食での活動要請を交渉する班に所属しています。
カロリーや栄養バランスを考えるのは当然のこと、ヘルシーで満腹感のあるメニューを開発するのに、授業で学んだ知識や知見が役に立つと嬉しそうに話してくれました。「食べることが大好きで、食べると幸せになれる」、そういう感覚を大切にしている金さん。食べることは、心と身体の両面を健康にしてくれるという信念があるからこそ、管理栄養士を目指してたくさんの課題やテストをこなし、勉強に励むことができるのだと言います。