栄養学部教員コラム vol.20
2010.01.21 管理栄養学科 山田 哲雄
エネルギーの摂取過剰と消費不足は、肥満や種々の生活習慣病を引き起こします。体重減量を行う場合には、当然ながら“食事量を減らす”か“運動量を増やす”、あるいはその両方を行うことになります。しかし、食事量を減らすだけでは、糖質と脂質(主たるエネルギー源)以外の栄養素摂取量を確保するのが難しいこと、筋肉量が落ちやすいことから、運動を併用することが一般に奨められています。
私たちの研究室の今年の4年生は、糖質と脂質のみを減らす減量食を作製して体重減量実験を行い、運動による体重減量との比較を行いました。このような減量食を作ることは理論的には可能ですが実際には極めて困難で、実験ならではの食事です。写真は、教科書には書かれていない新たな結果についてディスカッションをしているところです。成果を社会に還元できるよう、卒業研究論文の作成が着々と進行しているところです。
山田 哲雄(健康栄養学科)