栄養学部教員コラム vol.59
2013.01.24 管理栄養学科 山岸 博之
室の木校地では、昨年の春休みに体育館が解体され、最近になって新校舎の外観も見えてきました。健康栄養学科は、年度末に新校舎への引越しが始まります。引っ越すためには近未来を想像しながらの荷造りが必要で、一つひとつ取捨選択しながらパッキングする作業を繰り返す。当時はとても大事に保管したはずなのに、いつの間にかゴミとなってしまう。その量は、年末の大掃除とは比較にならない。手間はかかるし面倒くさいが、仕分けの基準は「古くても価値あるものは持ち続けたい。」であり、まさに断捨離そのものだ。
ついに年が明け、今年度も残り僅かとなり、早いもので4年生はすぐに卒業式を迎える。我が卒論生たちもレンタル衣装を選びつつ、卒論をこなし国試に向けて猛勉強中だ。そして、4月からは社会人だ。就職するとなれば、生活環境が激変する。お金を払っていた立場から、お金を稼ぐ立場になるわけで、これまでの人生のなかで最大級のターニングポイントとなるであろう。自ら殻を壊して価値観や考え方が変化することは、オトナになるための大事なステップの一つでもある。いつの間にかオジサンの部類に入り、感性も鈍った気もするが、今後も新たな価値観を見出し、ブラッシュアップしてゆきたいものである。
2月末には人間環境学部創立10周年記念式典が予定されている。社会で揉まれた紳士・淑女との乾杯を妄想しつつ、断捨離の日々が過ぎていく。
山岸 博之(健康栄養学科)