栄養学部教員コラム vol.64
2013.05.30 管理栄養学科 山田 哲雄
2013年度も、早や梅雨の季節が間近になりました。人間環境学部の学生の皆さん、元気でお過ごしでしょうか?
私は、4月20日の土曜日に出国し、アメリカ合衆国の東海岸:マサチューセッツ州・ボストンで開催されたExperimental Biologyという合同学会に参加してきました。これは、アメリカの6つの学会(解剖学会、生理学会、生化学会、病理学会、栄養学会、薬理学会)が一堂に会する一大イベントです。
4月15日に、世界的にも有名な伝統あるボストンマラソンのゴール付近で爆弾事件が起きました。私が成田を離陸する直前に容疑者が逮捕され、ボストン到着時にはそれまで封鎖されていたタクシーを含む公共交通機関は動いていましたが、ボストン市内では厳戒態勢が続いていました。Experimental Biologyには1万5千人余が参加するため、今回の爆弾事件の影響で厳しい持ち物検査が行われ、学会会場へ入るのにも随分と時間がかかりました。
2001年9月の同時多発テロ事件(9.11)以来、世界では極めて不安定な状況が続いています。当時の皆さんの多くは、小学生の低・中学年であったと思います。今回、ボストンマラソン爆弾事件直後の現地の状況を肌で感じ、世界の情勢についてあらためて考える1週間になりました。写真は、爆発現場付近の光景(BOSTON STRONG)と半旗が掲げられている学会会場の風景です。
山田 哲雄(健康栄養学科)