栄養学部教員コラム vol.72
2014.01.02 管理栄養学科 倉沢 新一
インターネットが普及して、いろいろな情報を入手しやすくなりました。私も簡単な調べ物をするときにはよく利用します。学生諸君も便利に利用しているようです。
しかし、教員の立場から気になることがあります。それはレポートを作成するときの利用法です。レポートは、与えられた(場合によっては自分で選択した)課題に対して、関連する情報を収集し、それらの真偽を判断し、取捨選択し、相互の関連性を整理し、ポイントを明らかにして、最終的に自分が何を考えたかを、他人(通常は課題を与えた教員)に対して文章表現としてつたえる作業です。その時に重要なのは、レポート作成に利用した種々の情報の信用性を的確に判断することと、自分の考えをはっきりと表明することです。特に意見表明に置いては、どこまでが他人の考えで、どこからが自分の考えなのかをはっきり分けることです。
大学では、自分で調べて作成する能力が求められるレポート課題が多く出されます。また、このような能力は、その先の社会人として求められる能力です。インターネットを利用するとき、この情報はどの程度信用できる情報なのか、この情報から自分はどのような自分の考えを導き出せるのか、など今のうちから考える習慣をもつことをお勧めします。
倉沢 新一(健康栄養学科)