栄養学部教員コラム vol.94
2015.08.06 管理栄養学科 山田 哲雄
2015年5月14日(木)から18日(月)までパシフィコ横浜で、第12回アジア栄養学会議と第69回日本栄養・食糧学会大会の合同大会が開催され、私も参加しました。後援が、厚生労働省、農林水産省、文部科学省、内閣府食品安全委員会、神奈川県、横浜市、関係の計20の学会・協会、神奈川県栄養士会という大規模なイベントで、それだけに参加費は事前登録40,000円(当日は50,000円)と高額でした。国内外から著名な研究者を招いて、活発な学術交流が行われました。
研究発表の分野は、基礎栄養学・食品科学(栄養生化学、栄養生理学、食品化学、食品分析学、食品加工/保蔵学、食品機能学)と実践栄養学(臨床栄養学、栄養疫学、栄養教育/食育、公衆栄養学・栄養政策、給食管理・食事サービス、フードシステム学・食料経済)で、管理栄養士養成課程で学ぶ分野がほぼ網羅されていることが分かります。
この原稿を書いているきょうは7月23日で、春学期の授業が昨日で終わりました。新入生の皆さんは、「教養ゼミナール」の授業で大学での勉強のしかた、論理的思考やプレゼンテーションなどの訓練を積んだことと思います。1年次の秋学期から3年次にかけては専門科目の勉強が中心となり、ことに2年次の秋学期と3年次の春学期には、履修登録できる単位数の上限に近い数多くの専門科目が待ち受けています。そして、4年次では選択科目ですが、「卒業研究」を是非とも履修してください。大学ならではの勉強が卒業研究(卒論)であることは、万人が認めるところです。皆さんも、学会で発表できるような卒業研究を目指してみてはどうでしょうか。現に、卒業研究での成果を学会で発表することは、しばしば行われています。
国家試験に合格することだけを目指すのではなく、4年間の学生生活をもっと大きな視点で送ってみませんか。
山田 哲雄(管理栄養学科)