「栄養士・管理栄養士の未来」

神奈川県の栄養士・管理栄養士養成施設校で構成される神奈川県栄養士養成施設協会という組織があります。関東学院大学は、2014年度に協会の会長校（お世話役）を務めました。協会の主要な催しに「これから栄養士になる人の集い」というものがあり、毎年1月にその年卒業を迎える学生さんが一堂に会して抱負を語り合うのですが、2015年1月にも、関東学院大学がお世話した「集い」が鎌倉芸術館で開かれました。そのときに、神奈川県立保健福祉大学学長・中村丁次先生が、「栄養士・管理栄養士の輝ける未来に向けて」と題して特別講演をされました。その中に興味深いお話がありましたので紹介させていただきたいと思います。（以下、オックスフォード大学マーティンスクールホームページからの資料紹介を含む。）

2013年に、オックスフォード大学マーティンスクールにて、「コンピュータ（ロボット化）の影響を受けやすい未来の仕事」に関する調査レポートが発表されました。近い将来、単純作業的な仕事はことごとくロボットに取って代わられ、これからの10〜20年で、現在のアメリカにおける雇用の約半分がコンピュータ（ロボット）に代替される可能性が高いとしています。702業種について、代替されにくい順位を調べたのですが、さて栄養士は何位だったでしょうか？というお話でした。答えは「11位」！　702業種の中でも、栄養士はずば抜けて「人間力」を必要とする仕事と評されたわけです。栄養士・管理栄養士の明るい未来を信じて、今後もより一層教育に励んでいきたいと思います。

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佐藤　容子（管理栄養学科）