教員紹介

栄養学部教員コラム vol.126

2018.03.17 管理栄養学科 寺本 あい

食経験を豊かにするゼミナール活動

毎年、このコラムで、寺本ゼミナールの活動を紹介させていただいています。調理科学および給食経営管理分野を専門とするゼミのため、月々のテーマ設定から献立作成、食材の発注計画、調理と食事提供に係わる一連の過程を実習するのが主な活動となっています。月々のテーマは、ゼミ生の希望だけでなく、オープンキャンパスや産官学共同事業などとも関連させて決めていきます。

 

数年来続いている取り組みとしては、オープンキャンパスでの「ランチ提供」、産官学共同事業「旬鮮レシピ開発」があります。さらに、今年度、新しくスタートした取り組みに、オープンキャンパスで「ランチ提供」に加え「カフェタイム」を設けたこと、複数の卒業生も勤める業務用食材を扱う業者(名給)とのコラボイベントを松崎ゼミ、細山田ゼミとともに参加させていただいたことです。いずれも、学科トピックスとしてすでにご紹介いただいていますので、今回は学生が自主的に計画した活動をご紹介します。

 

今年度はじめて「料理を盛り付ける食器をつくろう」をコンセプトに、大学の陶芸室をお借りして、陶芸体験を実施しました。ここで制作したお皿をオープンキャンパスのカフェのディスプレイにも使用しました。

カフェメニュー

 

毎月の調理実習からは、12月のクリスマスメニューを紹介いたします。季節行事も取り入れながら月々のテーマを決めますが、毎年、最も気合が入るのがクリスマスメニューです。今年のメニューは「ピラフ詰めチキンの丸焼き」、「リースサラダ」、「パブロア(卵白で作る白いケーキ)」、「ベイクドチーズケーキ」でした。

ピラフ詰めチキンの丸焼き

リースサラダ

パブロア(卵白で作る白いケーキ)

ベイクドチーズケーキ

 

通常の調理実習では時間的に取り入れにくい本格的なメニューにもチャレンジできるのがゼミ実習の利点です。

管理栄養士は、ヒト、モノ、カネなどの制限のある中で、栄養的に対象者に適した献立をたてなければなりませんが、それだけでは不十分です。美味しく楽しく食事ができる環境、食文化の伝承をも望まれています。その土台として豊かな食経験が必要となります。ゼミナール活動を通じて、食経験を広げて欲しいと願っています。

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