栄養学部教員コラム vol.131
2018.08.17 管理栄養学科 山岸 博之
入学直後の春学期、つまり1st semester(1セメ)は、その後の大学生活を左右するものであろう。
いわゆる「大学生」のイメージは、「サークル活動やバイトで充実した毎日です!」といった感じだろうか。
栄養学部でも、1セメでは専門科目は少なく、上級生に比べると「ゆるい」時間で「大学生」を満喫しやすい。
フレッシュ感のある新入生ではあるが、「爽やか」とは言い難い風貌の私と週に何度も顔を合わせ、
「夢の学生生活」から現実の世界に連れ戻される。
医師や弁護士ほどではないが、管理栄養士の国家試験の突破に必要な知識量は少なくない。
単純でも膨大な量の丸暗記では行き詰まるからこそ、まずは基礎化学実験でアタマの使い方を
PASSIVEからACTIVEへと変化を促すトレーニングを強いられる。
SNS風にいえば「#たんぱく質」などといくつもタグを付けてからインプットし、
整理した情報をレポートとしてアウトプットするのだ。
自分を変える必要性を自覚し、割り切って対応した学生の伸び代はとても大きい。
良い意味で予想を裏切ってくれる。ついに待ちわびた夏休みがやって来た。
ACTIVEな「大学生」として、今まで以上に夏休みを満喫してほしい。
そして少しオトナの顔つきで秋学期(2セメ)を迎えて欲しい。