栄養学部教員コラム vol.134
2018.11.19 管理栄養学科 佐藤 容子
栄養学部の1年次に行う解剖生理学実習Iという科目で、人体模型をスケッチする課題があります。
本や教科書では得られない人体の三次元的構造を理解するために、立体的な模型をスケッチし、名称を記載していくのです。
その課題の一つに、筋肉標本があります(図)。
この標本には、筋肉の一つ一つに名前のシールが貼ってあるのですが、スケッチすべき筋肉の中で一つだけ、前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉だけシールがなく、気になっていました。
自分で調べて記入するのも課題の一つと思って、あえて名前を貼らないままにしておいたのですが、「あんまり重要な筋肉と思われていないのかな〜」などど考えていたのです。
普段自分でも、何の役に立っているのか全く意識していませんでしたし。そんなある日、今年の年明けのことです。
右の脇下から胸下にかけて斜めに走る筋肉が猛烈に痛い!
「こっ、この走行は、もしかして前鋸筋筋肉痛??!!」
調べてみると、どうやらその頃夢中になって(しかも間違ったやり方で)やり過ぎた運動のせいだったようで、
しばらく自重していたら収まっていきました。
一時は寝返りもうてないくらい痛くて、「こんなに大事な筋肉だったんだな〜」としみじみ思い至りました。