栄養学部教員コラム vol.108
2016.09.17 管理栄養学科 佐藤 容子
2016年度オープンキャンパス(栄養学部)が、7/31(日)、8/27(土)の2日にわたって開催されました。栄養学部では毎年、給食管理実習ランチ提供、アイスクリーム製造体験、食事バランス相談、ゼミナール・卒業研究紹介などの学部企画を提供していますが、今年新たに、卒業生による何でも相談コーナーと体組成測定体験が加わりました。本コラムでは、体組成測定体験の様子をお伝えいたします。
体組成測定は、体脂肪や筋肉、体水分量など、体を構成する成分の量を測定する分析法です。栄養アセスメントの手法の一つとして用いられており、栄養学部では、学生実習でもこの体組成測定を実際に行っています。家庭にも小型の体脂肪計などが普及していますが、本企画で用いたInBody720という体組成測定器では、体脂肪はもちろん、腕や脚の筋肉量など、部位ごとの細かな体組成測定が可能です。体組成測定器は、本体やグリップに電極がついており、その電極で体に微弱な電流を流すことで、体内の電気抵抗値(インピーダンス)を計測し、それをもとに体組成を求めます。生体は、脂肪組織と脂肪以外の除脂肪組織に二分され、構成成分の大部分が水である除脂肪組織は、水を含まない脂肪組織よりも電気を通しやすく、この原理を利用して、インピーダンスから体脂肪量や体水分量を推定することができるのです。
オープンキャンパス当日は、菅准教授と菅ゼミの学生、宗方助手が中心となり、測定とデータの解説を行いました。体組成測定に興味のある高校生のみならず、筋肉自慢のお父様や体脂肪が気になるお母様も多数参加され、盛況のうちに終了致しました。御参加いただきました方々には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
添付写真:イベント開催中の会場の様子
佐藤 容子(管理栄養学科)